読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

きちがい

次のエクスリブリスとして愛と障害を読みおわった。 新しい本を読みはじめるときは例外なく無関心からはじまる。本に向かって目を落としはしている。しかし心は他のことを向いている。精々、文字を追ってイメージをふくらませる程度。しかしいい本はすぐにぼ…

小説の強度について

『シガレット』を読んで思ったこと。 ごくごく当たり前のことなのだけれど自分のような未熟な書き手は、往々にして「好きな言葉、同じ文のリズム、過度の隠喩など、言語の全体性から彼の目を逸らさせるもの」に固執しようとする。本当にそれは捨てなければな…

小説の自伝的要素について

『ブエノスアイレス食堂』を読んだ。 百年の孤独のような匂いを感じた。というか、20世紀のマジックリアリズム系の小説の流れを汲んでいるかのような。そういう感想を抱いてしまうのはぼくが浅はかだからかもしれないが、比喩で選ばれる言葉の端々からそう…

人間独特のクソみたいな類推

民のいない神を読み終わった。 とある山をめぐって、キリスト教とか先住民とか移民とかニューエイジとかインターネットとか人工知能とか、そういうモチーフのいざこざが時代と時系列を前後して語られる。 モチーフは雑多なようでいて全部が同じ仕組みのヴァ…